品の保存や品質保持に使われる「脱酸素剤」と「乾燥剤」。どちらも食品の劣化を防ぐために使用されますが、目的や働きは異なります。
「脱酸素剤と乾燥剤は何が違う?」「どちらを使えばいい?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、脱酸素剤と乾燥剤の違い、使い分け、併用する場合のポイント、包装袋を選ぶ際の注意点について解説します。
脱酸素剤と乾燥剤の違い
大きな違いは、何を取り除くために使用するかです。
| 脱酸素剤 | 乾燥剤 | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 袋の中の酸素を減らす | 袋の中の水分・湿気を吸収 |
| 防ぎたいもの | 酸化・カビ・虫害など | 湿気・結露など |
| 主な用途 | 食品の品質保持・酸化防止 | 食品の吸湿防止 |
| 重要な包装性能 | 酸素バリア性・密封性 | 防湿性・密封性 |
簡単に言えば、酸素による劣化を抑えたい場合は脱酸素剤、湿気による劣化を抑えたい場合は乾燥剤が基本です。
脱酸素剤とは?
脱酸素剤は、包装袋の中に残っている酸素を吸収し、酸素濃度を低下させるために使用する資材です。
食品は酸素に触れることで、酸化による風味・色・品質の変化が起こる場合があります。脱酸素剤によって袋内の酸素を減らすことで、酸化による品質劣化を抑えることができます。
菓子類、米菓、珍味、海産物、ドライフルーツ、ナッツ類など、さまざまな食品に使用されています。
ただし、食品によって適した脱酸素剤は異なるため、内容物や包装条件に合わせて選ぶことが重要です。
乾燥剤とは?
乾燥剤は、包装内部の水分を吸収し、食品などが湿気ることを防ぐために使用されます。
特に、湿気によって食感や品質が変化しやすい食品に適しています。
例えば、クッキー、煎餅・米菓、海苔、乾物、茶葉などに使用されます。
乾燥剤にもさまざまな種類があり、代表的なものとしてシリカゲルなどがあります。内容物の水分量や必要な乾燥性能に応じて選ぶことが大切です。
脱酸素剤と乾燥剤の使い分け
基本的には、何を防ぎたいのかで使い分けます。
- 酸化を抑えたい → 脱酸素剤
- 湿気を防ぎたい → 乾燥剤
- 酸化と湿気の両方が気になる → 条件に応じて併用を検討
脱酸素剤と乾燥剤は目的が異なるため、食品の特性によっては併用することもできます。
ただし、「両方入れれば必ず保存性が高くなる」というわけではありません。食品の水分量、水分活性、包装袋の性能、保存環境などを考慮する必要があります。
脱酸素剤・乾燥剤は包装袋選びも重要
脱酸素剤や乾燥剤を使用する際は、中に入れる資材だけでなく包装袋の性能も重要です。
脱酸素剤を使用する場合は、袋の酸素バリア性やシール性が低いと、外部から酸素が入り込み、期待する効果が得られない場合があります。
また、乾燥剤を使用する場合も、袋の防湿性が低ければ外部から水蒸気が入り込み、乾燥剤の能力が早く消費される可能性があります。
そのため、
- 酸素バリア性
- 防湿性
- シール性
- 包装袋のサイズ
- 内容物の水分量
- 脱酸素剤・乾燥剤の能力
などを総合的に考えることが大切です。
よくある質問
脱酸素剤と乾燥剤の違いは?
脱酸素剤は袋の中の酸素を吸収し、乾燥剤は水分や湿気を吸収します。
つまり、脱酸素剤は酸素対策、乾燥剤は湿気対策を目的とした資材です。
脱酸素剤と乾燥剤は一緒に使えますか?
食品の特性や包装条件によっては併用できます。
ただし、食品の水分量や保存目的、包装袋の性能などを確認して使用することが重要です。
脱酸素剤を入れればどんな袋でも使えますか?
どんな袋でも同じ効果が得られるわけではありません。
脱酸素剤を使用する場合は、特に包装袋の酸素バリア性とシール性が重要です。
まとめ|目的に合わせて脱酸素剤と乾燥剤を選びましょう
脱酸素剤と乾燥剤は、どちらも食品の品質保持に役立ちますが、役割は異なります。
脱酸素剤 → 酸素を減らして酸化などによる劣化を抑える
乾燥剤 → 水分・湿気を吸収して吸湿による劣化を抑える
どちらを使用するかは、食品の特性や保存したい品質によって判断することが重要です。
また、効果を十分に発揮させるには、脱酸素剤・乾燥剤と包装袋をセットで考えることがポイントです。
ベリーパックでは、食品包装に使用されるさまざまな包装資材を取り扱っています。
「脱酸素剤に適した袋を探している」「乾燥剤を使用できる包装袋がほしい」など、包装資材選びでお困りの場合は、ぜひご相談ください。